Hola! メキシコ日系進出通信

第17回 メキシコ公式規格や輸出入について(2)

今回はメキシコ輸出入(貿易)の特徴についてご紹介させていただきます。

 

■自由貿易について

メキシコはUSMCA(新NAFTA)をはじめとして、自由貿易を推進しており、2018年3月14日の時点で、46か国との間で自由貿易協定を締結しており、日本とも日墨経済連携協定(EPA)を2005年4月1日に発効しています。今現在、タイとメキシコは両国とも世界貿易機関(WTO)の加盟国ではありますが、二か国間や地域単位で自由貿易協定を結んではいません。しかし、タイがTPPへ参加することになれば加盟国同士となります。  その他、自由貿易協定以外でも、自動車産業に的を絞った特恵貿易協定を南米の国々と締結したり、PROSEC(産業分野別生産促進プログラム)という制度で、一時輸入・完全輸入に関係なく、製造に必要な部品・原材料・機械などを通常よりも優遇された関税率を適用できるようにしたりと、自動車・部品の関税を優遇させることで国内の自動車産業を発展させてきました。

■一時輸入制度について

IMMEX制度と呼ばれる一時輸入制度は、「保税加工制度」と言われ、加工前の部品や原材料をメキシコに保税状態で一時輸入し、メキシコ国内の工場で安価な労働力を活用して、完成品を米国などの海外市場へ輸出することを想定した制度で、輸入時に関税や付加価値税の支払いが免除される制度です。  前身のマキラドーラやPITEXという2つの一時輸入制度が2006年に一本化され、IMMEX制度と呼ばれるようになりました。

■通関士について

メキシコの通関士は免許制でメキシコ国籍保持者のみに付与されます。外国人は免許の取得ができません。加えて、免許は制度上では試験を経て付与されることになっていますが、20年以上も試験が実施されておらず、実態としては世襲制となっています。結果的に、特定の業者しか通関業を請け負えないことから、通関費用が高額であったり、サービスの質が低い、という問題点が指摘されています。

■プレビオ(事前検査)について

輸入手続きに先立って、通関事業者が自主的に行う検査です。申告内容と現物が一致しているか、貨物の数量がインボイスに記載している数量と一致しているかなどの貨物と書類の照合のため、通関事業者が事前に貨物を開梱検査するものです。  実施される背景としては、通関士も誤申告分の税金の支払いを一部担わなければならない決まりがあったり、最悪のケースでは通関士ライセンスを剥奪される場合もあり、重すぎる連帯責任が課せられる故、リスクを回避するため通関士が認められた権利としてプレビオの実施を求めます。  裏を返せば、理論上は通関士の合意を得ればプレビオの省略を行うことは可能ですが、実務上は容易でないようです。 そのような中でも、事前開梱検査による貨物へのダメージを避けるため、「プレビオ回避」を売りにサービスを提供する日系フォワーダーさんも出てきています。

20年2月1日掲載

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