【計測器特集】ESPEC ENGINEERING (THAILAND) CO., LTD.

タイ法人出資のベトナム法人が本格稼働 / 顧客のすぐ近くで。サービスを中心に営業展開

作られるものは計られる。モノづくりの基礎を支える環境試験器のトップメーカー「エスペック」(大阪市)が東南アジア2拠点目のベトナム法人を開設した。子会社であるタイ法人「ESPECENGINEERING(THAILAND) CO.,LTD.」の100%出資。タイと並び急激に工業化が進んだベトナム・ハノイで、日系を中心とした製造業界を環境試験の面からサポートする。拠点が拡大したことで、今後のアセアン、インド、大洋州での事業にも一段と弾みがつきそうだ。

昨年末に設立され、今年2月から本格稼働したのは「ESPEC ENGINEERING VIETNAM CO., LTD.」。タイ法人と同様、社名に「ENGINEERING」とあることからも、販売後のメンテナンス、各種サポートなどのサービスを中心に営業展開していこうという姿勢がうかがえる。製品に対する信頼や地球環境保護の観点からますます必要性の増していく環境試験。きちんとした需要に対し、顧客のすぐ近くで、責任感を持って真摯に対応していこうという決意の表れでもある。

両法人のトップには松村 好庸Managing Directorが兼任で就き、ベトナム法人常駐日本人担当者も配置した。タイ同様、日本語での対応窓口を持つことで、顧客の不安や心配事を解消していきたいとする。松村氏からバトンを受け、タイ法人の常駐Generalmanagerに就任した小山内由哉氏は「新たな拠点の設置で顧客サービスにも幅が広がるようになった。タイとベトナムの双方に拠点を持つ顧客も多く、こうした需要に対してもしっかり対応していきたい」と語った。

現在、タイ法人で事業展開している受託試験については、当分の間、引き続きタイ工場がアセアン一円を統括して継続していく方針だ。ただ、今後の国際環境や需要動向などを見据えて、ベトナムでの受託試験実施の可能性も模索していくとしている。

自動車を中心に工業製品や部品についてはさまざまな国際基準規格が定められており、これをクリアしなければ販路の拡大はおぼつかないというのが昨今の国際市場の常識だ。中でもドイツの環境基準は群を抜いて厳しく、重要な取引指標の一つとされている。世界シェア30%を超す(同社調べ)エスペック社の環境試験器は、こうしたあらゆる国際基準規格にも対応した豊富なラインナップをそろえていることで知られる。「作られるものは計られるから」(小山内氏)がその動機だ。

ESPEC ENGINEERING (THAILAND) CO., LTD.

700/860, Amata City Chonburi Industrial Estate (Phase8) Moo.5, Tambol Nongkakha, Amphur Panthong, Chonburi 20160
営業:小山内(Mr. Osanai) y-osanai@espec.co.th (+66) 066-089-7755
Mr. Kridsada (TH) s-kridsada@espec.co.th (+66) 087-355-7382
TEL: (+66) 038-109-353 FAX: (+66) 038-109-356 http://www.espec-global.com/

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